はじめまして。今泉江利子と申します。マンハッタンから1時間のニュージャージーを拠点に、日系企業のアメリカ現地法人で働く経営者・管理職の方々を対象に、エグゼクティブコーチングと企業研修を行っています。
アメリカに来て、なんと、すでに36年が経ちました。キャリアの最初は米系の証券会社。日本とニューヨーク、両方の現場で働きました。株式市場というビジネスの最前線とその裏側を見てきたことになります。
でも、証券会社での仕事には、いつも違和感が拭えませんでした。お金もたくさん入るし、華やかで、経済のど真ん中にいて、真っ先にニュースを知れて、それで株価が上下する、確かに楽しい職場ではあったけれど、経済という深い海に浮かぶ「あぶく」のようなものに思えたのです。こんなに簡単にお金が儲けられるのは、どこか間違っているんじゃないか。もっと、経済の本当の現場にいかないと、いつかバチがあたる、そんな思いで働いていたのです。
そして、その思いを抱えて何もわからないまま、無謀にも、2012年、一人でNYで会社を立ち上げました。
そこから今日まで、70名以上の経営者・管理職の方々と、コーチングを通して向き合ってきました。その中でずっと考えてきたことがあります。日本人にとって「リーダーシップとは何か」ということです。
アメリカで子供を育てるに至って、興味があったのはアメリカでの教育者の意識。だって、アメリカでは幼稚園からリーダーシップを教える。だからみんながリーダーだと思っている世界。
リーダーシップって、誰かのやり方を真似ることでも、決められた型に自分を当てはめることでもない。一人ひとりの内側にあるものを、その人なりに表現していくもの。すべてを一人で背負う必要もない。自分にない力は、それを持つ人に委ねればいい。そして、対話を通して相手の考えや可能性を引き出していけば、リーダーはもっと自然で優しくシンプルになれる——そう思っています。
本を書くことは、私にとって長年の夢です。いつか叶えばいい、という程度のものではなく、必ず人生のうちで実現したいことの一つです。今回、リーダーシップ研修を再開したことをきっかけに、長年考え、ためてきたことをきちんと一つの形にしていきたいと思いました。なので、まずはここで少しずつ言葉にしていくことにします。
特に、これからリーダーを目指す若い世代、日本で働く女性たちに向けて、自分のペースで自分を高めていくリーダーシップのかたちを伝えられたらと思っています。
これから、研修やコーチングの現場で出会った気づきを、少しずつここに書いていきます。よろしければ、お付き合いください。